【事例紹介】厚さ0.03mmの極薄和紙。シワ取りの難題を解決した「超・低トルク」エキスパンダーロールの技術
- 大阪染織機械株式会社 代表取締役社長
- 3月28日
- 読了時間: 3分
「手で持つと、透き通るほど薄い和紙なんです」 厚みはわずか0.03mm。
この生産ラインで、シワが取れずにお困りのお客様からご相談をいただきました。
製造業の最前線において「シワ」や「ヨレ」は、歩留まりに直結する重要な課題です。 特にロール・to・ロールの連続生産ラインでは、一度シワが発生すれば大きなロスに繋がってしまいます。
0.03mmの極薄和紙が抱える「エキスパンダーロール」での「シワ取り」の壁
一般的なロールでは回転しない物理的な限界
お客様の現場には、すでに他社製のシワ取り用エキスパンダーロール(連れ回り仕様)が設置されていました。
しかし、0.03mmという極薄のシート材の場合、シートそのものの張力(引っ張る力)が非常に弱いため、ロールをうまく回転させることができません。 結果として、シワが改善されないばかりか、シートに無駄な負担がかかってしまうという、物理的な難しさに直面されていました。
大阪染織機械が導き出した「2つの独自技術」による解決策
この非常にシビアな課題に対し、大阪染織機械株式会社では、弊社の強みである2つの技術を掛け合わせて解決を図りました。
① 指1本でも回る「超・低トルク」の実現
まず、弊社の『OSMTエキスパンダーロール』を導入しました。
このロールの最大の特長は、驚異的な「回転の軽さ」です。極端に言えば、ミニ四駆のモーターのような微小な力でもスムーズに回転するため、0.03mmの極薄和紙にも一切の負担をかけず、確実に連れ回る状態を作りました。
② 【日本随一】湾曲したままゴム表面を研磨する技術
さらに、日本でも対応できる企業が極めて少ない「ロールが湾曲した状態のまま、ゴム表面を研磨する技術」を活用しました。
あらゆるシート状製品の搬送において、滑りや破れを防ぐためには、素材に合わせた「グリップ力」の調整が不可欠です。弊社独自の研磨技術により、繊細な和紙に対して最適なグリップ力をミクロン単位で調整し、確実なシワ取りを実現しました。
和紙から「次世代積層フィルム」へ広がる歩留まり向上の可能性
ペロブスカイト太陽電池などのシビアな現場を支える
この「極薄素材に負担をかけず、確実にシワを伸ばす技術」は、和紙に限った話ではありません。
現在、世界中で開発が進む「ペロブスカイト太陽電池」などの最先端の積層フィルム製造工程においても、絶大な威力を発揮します。
何層にも重ねる極薄フィルムのシワやヨレは、次世代エネルギーの品質と歩留まりに直結するからです。
大阪染織機械株式会社では、既製品では解決できないシビアなウェブハンドリングの課題に対し、圧倒的な手間暇と独自の調整技術で「現場の安定稼働」をサポートいたします。
現場の「シワ取り」課題解決へ エキスパンダーロールのテスト用サンプルのご案内
百聞は一見に如かず。サイズ等の条件が合えば、貴社の実際のラインで効果を検証していただける「テスト用サンプルロール」のご用意もございます。
機能紙、高機能フィルム、次世代積層フィルムのシワやヨレでお困りの生産技術・品質保証のご担当者様は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。



