
現場で活きる!
エキスパンダーロールの最適な設置方法と調整のポイント
フィルム、紙、不織布などの製造ラインにおいて、シワやヨレを確実に防ぐためには、エキスパンダーロールの「正しい設置方法」が非常に重要です。国内外の様々な現場基準を集約した、シワ取り効果を最大化するための最適な設置手順とポイントをご紹介します。
効果を最大化する!
設置距離(パスライン)の黄金比
エキスパンダーロール前後のロールとの距離(パスライン)設定は、拡幅効果に直結する最も重要な要素です。
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退出距離(次のロールまでの距離A)は短く
エキスパンダーロールを通過したシートが次にタッチするロールまでの距離は、できるだけ短く配置します。
目安として、エキスパンダーロール径の約2.5倍前後の距離が最適とされています。
この距離が長すぎると、せっかく拡幅したシートが次のロールに到達するまでに縮んだり、再びシワが発生したりする恐れがあります。
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進入距離(前のロールからの距離B)は長く
前のロールからエキスパンダーロールまでの距離は、退出距離よりも長く取ります。
最適な長さは退出距離の2倍から3倍程度(またはそれ以上)が目安となります。
距離が近すぎるとエキスパンダーロールの幅出し効果を妨げる原因となります。
逆に長すぎると、シートがスリップ現象を起こし、ロール表面のゴムの摩耗を早める原因となるため注意が必要です。

接触角(巻き角)とウェブの通し方
ロールの湾曲を利用してシワを伸ばすため、シート(ウェブ)の進入角度や通し方にも厳密なセオリーが存在します。
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凹面からの進入
シートは常にロールの凹面(コンケーブ側)から進入させます。
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進入・退出角度の均等化
シワを防ぐための基本設定として、進入角度と退出角度を同一に揃えます。
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素材に合わせた接触角(巻き角)の調整
接触角(巻き角)は対象となる素材や厚みによって最適な角度が異なります。
例えば紙・板紙では15〜30度、一般的なフィルム(PP・PA)の8〜20ミクロンでは45〜60度、1〜6ミクロンの極薄フィルムでは60〜90度など、素材に合わせた細やかな調整が必要です。

水平・平行の徹底(アライメント)
機械フレームに取り付ける際のアライメント(位置合わせ)の精度も、シワ取りの成功を左右します。
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直角と水平の維持: ロールがシート(ウェブ)に対して水平かつ直角に交わるように配置します。
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平行度と中心線の合致: 前後のロールに対する平行度や、中心線が正確に合っていることも必須条件となります。

【重要】素材や条件で変わる!最適なセッティングはプロにお任せください
ここまで基本的な設置方法をご紹介しましたが、実際の製造現場では、ラインスピードや張力(テンション)、素材の特性によって最適なセッティングは複雑に変化します。
自社のみで完璧な調整を導き出すのは、大変な労力と時間がかかります。
当社のエキスパンダーロールとサポート体制の強み
大阪染織機械のエキスパンダーロールは、左右どちらの回転方向でも使用可能です。表面のゴム質は、染料、顔料、酸、アルカリなどの化学薬品に対する強い抵抗力を持っています。
さらに、耐熱性と耐摩耗性にも優れており、過酷な現場環境でも長期間安定した性能を発揮します。
実際のラインで効果を検証してみませんか?
「今のラインのどこに、どの角度で組み込むのが正解か分からない」という担当者様は、ぜひ当社にご相談ください。
貴社のライン条件に最も適した設置レイアウトのご提案はもちろん、実際のラインで効果を実感していただける「テスト用サンプルロール」のご用意もございます。
